昔見た夢に、
「ラフィーネの多幸福領域」
という言葉が出てきました。
一見「ありそう」な言葉なのですが、辞書を引いても検索しても見つかりません。語感はいいのですが、字面から醸される厨二臭さと宗教臭さに身震いします。
個人的なメモによると、この言葉が出てきた夢を見たのは2014年の2月25日。
かれこれ6年以上経ちますが、未だに手掛かりはつかめません。あの夢を見てからというもの、「ラフィーネの多幸福領域」は私の脳をモヤモヤさせ続けています。
これまで身近な人間には尋ねてみたのですが、ネット上に公開するのは初の試みです。あわよくば有力な情報が得られることを願いつつ、当時のメモと記憶を頼りにまとめてみます。
「ラフィーネの多幸福領域」に心当たりのある方は、ぜひご一報ください。
ラフィーネの多幸福領域とは?
まずは当時の記録(メモ)を転載し、次に記憶にもとづいた内容を述べます。
当時のメモ:2014年2月25日 火曜日
ラフィーネの多幸福領域
- 宇宙が夢を見ている状態、領域
- 都合のいいように事象をはらみ、移動している
まぎれもなく自分で書いたメモですが、
「都合のいいように事象をはらみ」と言われてもちょっと何言ってるかわからないです。
きっと、目が覚めた直後に寝ぼけながらメモしたんでしょう。とはいえ、6年前の自分のスピード感に、こみ上げるものがあります。
ちなみにこのメモ、紙ではなくスマホのメモアプリに保存されています。
「アイデア」という名のごった煮フォルダに分類されていました。
メモに残されていたのは上の内容だけ。
補足と夢の状況説明のために、記憶にある限りの内容を次に示します。
記憶①:夢の状況
- 暗く、何もない場所にいる
- 風は無い(屋内?)
- 音も無い
- 傍には謎の人物がいる(註1)
- 謎の人物より、説明を受ける
- 曰く「最近 地球が領域を抜けた」
- その様子をCGで見る
全体的な状況のイメージとしては、
装飾も何もない宇宙船の中から、太陽系を遠くに眺める私。左隣りには謎の人物。
不意に「ラフィーネの多幸福領域」についての説明を聞かされ、さらに「最近、地球がその領域を抜けた」ことをCG映像(註2)をまじえて知らされる…感じです。
割とデッカイ事後報告でしたが、
その事実を知らされたときの私は、夢の中で、
「そっかぁ」
と、軽めに落胆したことを覚えています(註3)。
ちなみに、「ラフィーネ」という単語(註4)に関する説明は一切ありませんでした。
直感的に「この領域を発見した人の名前」なのかなと思いましたが、実のところ何を示すのかは定かではありません。
また、謎の人物について、まったく知らない人であるにもかかわらず、夢の中の私は1ミリも不審に思いませんでした。誰なの。(註1)
(註1).『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場した、自称宇宙人(?)の支倉未起隆(はぜくら みきたか/ヌ・ミキタカゾ・ンシ)に似ていた気がする。でもサイコロに変化はしなかった。
(註2).『ナショナルジオグラフィック』の宇宙系ドキュメンタリーにありそうな解説CG。ラフィーネの多幸福領域は目に見えないが、映像ではその範囲がわかりやすく着色・可視化されていた。
(註3).「一度も行ったことがない近所のスーパーが潰れていることに気づいたとき」くらいの軽い落胆。
(註4).フランス語に「raffine」という単語がある(より正確には、eにアクサンテギュが付く)。意味は「上品な」とか「洗練された」とか。そのためか、「ラフィーネ」で検索すると、リラクゼーションサロンやアパート/マンションの情報が多くヒットする。推測だが、英語で言うところの「refined」か?
記憶②:ラフィーネの多幸福領域|補足
上記「記憶①:夢の状況」を加味した、ラフィーネの多幸福領域の説明が以下になります。
ラフィーネの多幸福領域
- 宇宙にある領域。
- 宇宙の「無意識/夢」的なもの。
- 人間には知覚できない。
- 太陽系がまるまる収まるくらいの大きさをもつ。
- 領域は不定形で、境界は曖昧。
- 領域自体が移動している。
- 地球は領域内を通過中だった。
- 領域内は、わりと平和。
- 領域内での出来事は、都合の良いように改変される。
- 領域外に出ると、いろいろと良くないことが起こる。
- 「都合が良い/良くない」が何にとってなのかは不明。
相変わらずよく分かりませんが、大まかには、
ラフィーネの多幸福領域=ラッキーゾーン
くらいの認識でいいのではないでしょうか。
ラフィーネの多幸福領域を抜けたあとは
で、このたび、そのラッキーゾーンから地球が抜けてしまったと。
フリーザ様のセリフを借りれば、
「サービス期間は終わったのさ」
といったところでしょうか。
こいつはやべえ。
もしかして地球おわるの?
地球の今後⇒たぶん大丈夫
大丈夫です。終わりません。
夢なので。フィクションですよフィクション。
仮にノンフィクションでも、終わりません。
いつの時代も「終わる終わる」言われてましたが、ちっとも終わらないじゃないですか。(註5)
(註5).夢の中の説明によると、ラフィーネの多幸福領域は地球や太陽系の公転軌道とは無関係に移動しており、さらに領域が不規則に変形する。そのため、再び地球(あるいは太陽系そのもの)が領域内に入る状況も起こりうる、と言える。もしかしたら、しょっちゅう出たり入ったりしているのかもしれない。
あなたの今後⇒たぶん大丈夫
ラッキーゾーンを抜けてしまったことを残念に思うかもしれませんが、たぶん大丈夫です。
ラッキーゾーンだろうがサービス期間であろうが、はたまたそうでなかろうが、人間はいつか彼方へ還ります。
なので、安心して今を楽しみましょう。
落胆のなかにあっても、楽しいことはいくらでも見つけられます。
たとえば、下記のような。
ラフィーネの多幸福領域を調査中に見つけたのですが、夢の中に出てきた奇妙な単語や文章を集めているCOOLなWEBサイトが存在します。
「翻訳困難」というサイトで、昔ながらの静的なテキストサイトの形式をとっており、作者の夢に登場した不可思議な言葉が年ごとにまとめられています。
どの言葉も奇妙奇天烈ではあるのですが、軽妙な語り口の作者による解説が添えられ、読み始めると止まらなくなること必至。
辞書に載っていない、他のどこにもない言葉に触れることができるため、よくわかりませんが脳の未使用細胞が活性化する気がします。
ひとつふたつと読み進むうちにジワジワくるので、しまいには吹き出してしまうでしょう。公共の場での閲覧は自己責任で。
一体どんな人が、いつから運営しているんだろう?と気になってプロフィールを見るものの、
作者の略歴が「過去に生まれ、現在に至る。」というミニマリズムの極致に達しているため、正確なお人柄と運営期間は不明です。
ただし、一部コンテンツの最終更新日時をみるに少なくとも2000年代初頭から続いている様子。さらに直近の更新日が5月19日であることに感心します。独自のペースで続けているのが凄い。
夢に出てきた奇妙な言葉以外にも多数のコラムがあり、そちらも漏れなく必読です。作者の持つ、きらりと光る言葉選びの感性と、知性の高さをうかがい知ることができますよ。
なお「翻訳困難」内にもラフィーネの多幸福領域という言葉は見当たりませんでした。仮にあったとしても、それはそれで怖いですけどね。