レビュー

ゲーム レビュー

2020/8/2

【レトロゲームレビュー】『ジェリーボーイ』の思い出

スライムと言えばまさに「弱い敵」の象徴だ。 それを逆転させて主人公にしてしまったところがこの作品のおもしろいところだと思う。 つまり、物語の主人公としてお決まりの「勇者」とかどこぞの「王子」(主人公のジェリーも王子ではあるが)とかいった「型」を用いなかった点が、僕にとって「ジェリーボーイ」を忘れられないアクションゲームにしているのだ。 派手な必殺技なんかないけれど、伸びたり縮んだり、スライムにはスライムなりにできることがある。 身体を自由自在に変化させて攻撃するアクションは見ていて楽しげだし実に可愛らしい ...

ゲーム レビュー

2020/7/28

【レトロゲームレビュー】『侍』の思い出

今回レビューの槍玉にあがるのは、アクワイアとスパイクのタッグによる時代活劇ゲーム「侍」。   「天誅」にぞっこん惚れ込んで以来、「アクワイア」の名がつくものにはつぶさに反応してきた。 そんな中PS2でリリースされたこの「侍」が、僕の食指を動かさぬはずはない。 武士道にのっとり、定価で買ったことを今でも誇りに思っている。 操作性は決して良くなく、コントローラのスティックを限界以上に倒しても主人公の移動スピードは現代の幼児のそれに遠く及ばない。 しかしそんなことは問題ではないのだ。このゲーム、評価す ...

ゲーム レビュー

2020/7/14

【レトロゲームレビュー】『いっき』の思い出

――発売から30年余り。 稀代の名作として、今もなお語り継がれる「いっき」。 窮乏する農民の生活を如実に表したストーリーラインもさることながら、自らの置かれた状況を打破せんと立ち上がった主人公たちの持つ「狂気」とも呼べるタフさも、本作を語る上で重要な要素であろう。 「竹やり」、「おにぎりキャッチ」など随所に盛り込まれた斬新な要素とは裏腹に、画面を通じて漏れ出す独特の「イモ臭さ」。 これらがまさに当時のユーザーの潜在的欲求をダイレクトに刺激し、発売後またたく間に「いっき」は国民のバイブルとなったのである。 ...

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2020/7/8

【レトロゲームレビュー】『ボンバザル』の思い出

僕は人生に必要なことのほとんどをテレビゲームから学んできた。 今回とりあげるのは、1990年にリリースされたSFCのパズルゲーム『ボンバザル』。 プレイヤーはB級映画の異星人のような外見の主人公を操り、ステージ内に設置された爆弾や地雷をすべて爆破処理していくことになる。決まった手順で処理しなければ手詰まりとなり、それはすなわち「死」を意味する。 主人公は非常に脆弱で、爆風に巻き込まれたり、ステージから落下したりなどするとすぐ死んでしまう。 文字通り、一歩間違えば主人公は死んでしまうのだ。 その点では、本作 ...

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