連載『アレの名は』004:聖徳太子が持ってる謎の板切れ

どうも、motoyamaです。

唐突に何ですが、
僕はセンター試験・日本史Bにおいて、
100点中52点という、なんの面白みも無い得点をマークした経歴があります。得点そのものよりも「点数が面白くなかった」ことが、実に苦々しい記憶となっています。

そのとき味わった挫折、自分自身への敗北感はそのまま日本史Bへの憎悪に転じたことは言うまでもありませんが、ネガティブな感情は次第に昇華され、「ある歴史上の人物」へ向けられる好奇心へと形を変えました

そんなわけで、今回のテーマは、
聖徳太子が持ってる謎の板切れ
です。

まずはこちらの画像をご覧ください。

※僕らの時代の教科書はこの肖像だった

あなたの日本史の成績が僕よりマズかった可能性も否定できませんので一応ご説明しますが、真ん中の人物が「聖徳太子」です。両脇に侍る謎の童子は誰だか知りません。

仮に、向かって左を「謎の童子A」、右を「謎の童子B」とでもしておこうと思いますが、好きに読み替えていただいて構いません。たとえば「ラフ」「ケトゥ」でもよいし、「ドロマニ」「ゴーマニ」もしくは「サグト・ヒサーリ」「ソルト・ヒサーリ」でもいいのではないでしょうか。

それはさておき、あの真ん中の人物…つまりセルト・ヒサーリに注目してください。えらい撫で肩でいらっしゃるのが気になりますが、そこじゃないです。両手で何か持っていますよね?

あれは…ホームラ○バー説

でかいホーム○ンバーの棒のようにも見えます。いかにも大事そうに抱えているので、実は「当たり棒」なのかもしれません。棒に印字は見えないものの、そう仮定すると3人のヒサーリの表情にも合点がいきます。

↑セルト・ヒサーリは「当たり」が出たため、若干ドヤついた表情を浮かべているのに対し、両脇のサグトとソルトはこの表情。

この表情

サグト(画像左)の顔は忸怩じくじたる思いにゆがみ、ソルト(画像右)はもはや感情すら失っています。棒を持っていないこともあわせて考えると、十中八九「買うことさえできなかった」のでしょう。○ームランバーを。

そんなサグトとソルトをよそに、これ見よがしに当たり棒を携え、ドヤりあそばすセルト・ヒサーリ。年下相手に無言のマウンティングを仕掛ける男の尊顔を、いま一度ご覧ください。

右目は明後日を見つめ、
あごヒゲはステルス迷彩をまとっています。
只者ではありません

ホームラン○ー説への反論

とはいえ、ヒサーリの時代にホ○ムランバーが存在するはずはありません。センター日本史52点なので自信はありませんが、教科書にホー○ランバーの記述はなかったはずです。

では一体、あの板切れは何なのか?

実は「笏(しゃく)」という名前のカンニングペーパー!?

あの板切れ、実は「笏(しゃく)」と呼ばれており、今で言う「カンニングペーパーの一種」であるとされています。

笏の発祥は中国で、6世紀ごろに日本へ伝わったのだとか。当時の朝廷で執り行われていた政務や儀式の進行を書いた紙を、貼り付けて使っていたようです。

聖徳太子といえば、よく言われるのが「多くの人が同時に話す内容を聴き分けた」という超人的エピソード。話者の人数は10人だったとも36人だったとも…それほどのスキル持ちならカンペなど不要に思えるのですが、どうなのでしょうね。まあ、彼が笏の裏にカンペを貼っていたのかどうかは定かでないですが。

ちなみに例の肖像、実は別人説あるものの、他の肖像でもやはり板切れを持ってるようです。やはりホームラというか、じゃああの3人組は誰なんだ…

ともかく、日本史52点の僕にはこれ以上のことは分かりませんので、興味のある方はアイスでも食べながら調べてみてはいかがでしょうか。

※当たりがでたらご一報ください。