みなさんは『鶏のたたき』をご存知だろうか。
鶏の刺し身の表面を軽く炙ったほぼほぼ刺し身な食べ物だ。
生の刺し身では無いが、本当に軽く炙っているだけでパッと見刺し身に見える。
鶏の生食は食中毒の恐れがあるため、気軽に食べるのは危険。
たたきも食中毒の恐れがあるらしい。
ただ、それを言ったら普通の魚の刺し身も同じだと思う。
そんなヤバメな雰囲気を放つ鶏のたたきはあまり東京では見ない。
しかし我が故郷鹿児島ではこれが普通にスーパーに売られている。
そして、困ったことに滅茶苦茶美味い。
部位によって食感は異なるが、個人的にはちぎりやすくて食べやすいモモがおすすめ。
透き通るような刺し身独特の風味と鶏肉の味が混ざり合っていて癖になります。
とにかく美味い。
実家に帰ると必ずと言っていいほどこれを買っておやつとして食べるのが楽しみの一つ。
子供の頃から毎週のように食べていたが、思えば一度も食中毒になったことはないし、周りもたたきで食中毒になった人はいない。
よっぽど運がいいか、食中毒になっても気づかないほど◯◯なのか。
実際はそうではなく、食品衛生管理がしっかりと行き届いて調理されているからでしょう。
でなければ食中毒の発生頻度は今の比ではないはずです。
たたきと言えば地鶏。
この地鶏で忘れられないトラウマエピソードがあるのでついでに吐露させてほしい。
小学校の頃、うちでは実家でもばあちゃん家でも地鶏を放し飼いにして飼っていた。
実家の地鶏はたぬきに◯されてしまったが、ばあちゃんちのは長生きしていた。
共に飼っていた烏骨鶏と一緒に毎日朝起こしてくれるし、タマゴ産んでくれるし、元気に走り回ってるし、それなりに愛着が湧いていた。
それがある日ばあちゃんちの木の枝に生きたまま逆さ吊りされていた。
あまり覚えてはいないが、気がついた時には首がスッパリ包丁でぶった切られていた。鶏はもがいていた。
その後血抜きのために放置して手慣れた手付きで皮を向いてたたきにして食っていた。
私もすすめられたがとてもじゃないが食えなかった。
普段食べている食べ物は動物の犠牲の上に成り立っている事をこのとき小学生ながらに改めて思い知りました。
みなさんも、肉を食べる時には感謝の気持ちを忘れずに残さず食しましょう。
話が逸れましたが、鶏のたたきが食べたい人は居酒屋や通販を使うのが通例ですが、鹿児島に遊びにくれば食べ放題です。
スーパーに普通に売ってるのでいくらでも食えますよ。
ただ、食中毒で死んでも恨みっこなしでお願いします。